フルバック通信

フルバック通信 第154号(2021/08/10)
4.自分の身になる練習を ~武田高校野球部~

皆さんは広島県にある武田高校をご存知でしょうか?
勉学を重視する進学校でありながら、高校野球界では注目されている高校です。
何がそんなに注目されているかというと、ひとつにはその練習時間の短さ。進学校ということもあり、平日の練習時間はたったの50分。武田高校では、徹底的な効率化を行い、その50分という時間の価値を最大限に高めているそうです。

しかも、ただ単に練習時間が短いというだけでなく、2019年には育成ドラフト指名(※育成を目的として選手を指名できる制度)ではありますが、プロ野球選手を輩出しました。これは、武田高校のやり方が間違っていないということの証明ですね。

そんな武田高校の練習で私が特にいいぁなと感じたのは、各選手の実力に合った目標設定をしているところです。
例えば投手であれば、140kmを投げるためにクリアすべき数値目標が具体的になっており、自分の現在地が数値でわかるようになっていました。そうすることで自分のレベルに合った練習をすることができますし、自分の成長も実感することができます。

私の時代の練習方法はと言うと、監督が決めた練習を全員でするというもの。自分たちで考えようとせず、言われたままに長時間の練習をこなすだけ。今思うと「なんでこの練習をするのか?」ということについて疑問を感じなかった自分が恥ずかしいです。
これは野球に限った話ではありませんが、「やらされていること」というのは自分の身にはなりません。
皆さんは自分の身になる仕事の仕方をしているでしょうか?(西川)